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05 Cover band

​ふさぐ

Cover band(カバーバンド)は face stone の最上段に配置されます。cap stone (キャップストーン)とも呼ばれ,文字通り石積みに蓋(cap)をする役割があります。一個のcover bandが両サイドにまたがるように据え付ける場合もありますが今回は天端を広めに設定しているため2分割としています。

雨水の侵入防止

Cover bandは、壁の上部に水が入り込むのを防ぐ「蓋」の役割をします。雨水や雪が壁の内部に浸透すると、石が劣化したり、ゆくゆくは壁が崩れたりする原因になります。そのため、cover bandは壁の上にぴったりとフィットし、隙間を最小限に抑えることが重要です。

重みの分散

壁の両サイドに配置されるface stone(フェイスストーン)には、全体の重みが均等に伝わるように積み上げられます。Cover bandは、壁の上部でこの重みをバランスよく分散させる役割を果たします。これにより、壁全体の安定性が向上します。


施工の際のポイント

隙間をなくす
Cover bandを取り付ける際は、隙間ができないように石を丁寧に加工することが求められます。隙間があると、そこから雨水や落ち葉が入り込む可能性が高くなります。

均等な配置
Cover bandを置く位置や角度も重要です。出来るだけ水平を保ち、適切に配置することで、重みを均等に分散し、壁全体の安定性を確保します。一般的な日本の石積みでは、cover bandを設置することで石積みの壁が完成します。
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