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執筆者の写真Kentarou Sakae

ドライストーンウォーリング 世界の石積み協会 Dry stone walling Association


ドライストーンウォーリング 世界の石積み協会 Dry stone walling Association



ドライストーンウォーリング(Dry Stone Walling)は、石を積み上げて壁を作る古代からの技術です。僕が資格を取得したイギリスの石積み協会の他にもその技術を守り、広めるために世界中で多くの団体が活動しています。


これらの団体は、それぞれの地域で伝統を継承し、技術の普及に努めています。以下に、代表的な協会を紹介します。



1. アメリカドライストーンウォーリング協会(Dry Stone Conservancy: DSC)


アメリカでは、Dry Stone Conservancyがドライストーンウォーリングの保存と教育に力を入れています。DSCは、歴史的な石壁の修復や新たな壁の建設を手掛けるとともに、地元のコミュニティとの連携を強化しています。また、アメリカ各地でワークショップやトレーニングを実施し、技術の普及に努めています。




2. スコットランドドライストーンウォーリング協会(Scottish Traditional Building Forum: STBF)


スコットランドのSTBFは、伝統的なスコットランドのドライストーンウォーリング技術を守り、次世代に伝えるために活動しています。スコットランドの景観に深く根ざした技術を、地域コミュニティと協力して広めることに重点を置いています。特にスコットランドの古い壁の修復プロジェクトに携わり、地域の文化遺産を守る役割を果たしています。




3. オーストラリアドライストーンウォーリング協会(Australian Dry Stone Walling Association: DSWAA)


ADSWAはオーストラリアでドライストーンウォーリングを推進する団体で、特にこの技術がオーストラリアの環境にどのように適応できるかを研究しています。ワークショップやイベントを通じて、オーストラリア独自のアプローチを開発し、地域の人々に技術を伝えています。




4. イギリスドライストーンウォーリング協会(The Dry Stone Walling Association of Great Britain: DSWAGB)


イギリスのDSWAGBは、イギリス国内のドライストーンウォーリングの技術と文化を保護し、発展させることを目指しています。資格認定、技術的なガイドラインの提供、地域コミュニティとの連携を通じて、イギリスの伝統を守り続けています。また、イギリス全土で定期的にイベントやトレーニングが行われています。




5. フランスのドライストーンウォーリング協会(Association Française des Maçons de Pierre Sèche: AFMPS)


フランスのAFMPSは、フランスにおけるドライストーンウォーリング技術の普及と保存に取り組んでいます。フランスの多様な地域での技術の違いを尊重し、地域ごとの特性に応じた教育や修復活動を行っています。フランスの景観に適した技術の進化にも注力しています。



6.スペインのドライストーンウォーリング協会 Asociación de Constructores de Piedra en Seco (ACPS)


スペインのAECPSは、スペイン国内でのドライストーンウォーリング技術の保存と普及を目指しています。スペインの伝統的な石積み技術を継承し、地域ごとの特性に応じた技術の教育や修復プロジェクトを行っています。特にスペイン北部のカタルーニャ地方では、ドライストーンウォーリングの伝統が色濃く残っており、AECPSはこの地域での活動にも力を入れています。





8. ドリビタナアートスクール(Dolbitna Art School Jeju)


韓国のJeju島にあるDolbitna Art Schoolは、ドライストーンウォーリングの技術を学ぶための教育機関です。こちらのスクールでは、韓国の伝統とドライストーンウォーリング技術の融合を図り、地域の特色に応じた技術の研修やワークショップを実施しています。特に、韓国の自然環境や伝統文化に適した技術の適用と創造的なプロジェクトが注目されています。


僕は2023年にイベント招待され、防邪塔や協会での石づくりの祈りのためのドームの石積みに参加させていただいています。



7. 日本のドライストーンウォーリングコミュニティ


日本では、ドライストーンウォーリングの技術はまだ比較的新しいものですが、技術者や愛好者が少しずつ増えてきています。地域の伝統や風土に合った技術の普及活動が行われており、国際的な団体との交流も進められています。日本独自のスタイルが模索されている中で、ドライストーンウォーリングの魅力が広がりつつあります。


「欧州建材」さんや「竹藤商店」さんが建材のプロモーションも兼ねて石積みの資格取得のための講習を行なっているほか、「おしゃ楽」さん等でも石積みの講習が開催されています。また、農業技術としての石積み技術の継承と石積みの修復をしているグループとして「石積み学校」さんがあります。






まとめ


ドライストーンウォーリングは、地域ごとの伝統と技術の違いを楽しむことができる素晴らしい技術です。世界各地でこの技術を守り、広めるために活動している団体があり、それぞれの地域で独自のアプローチが取られています。これらの団体を通じて、ドライストーンウォーリングの魅力を学び、体験することができます。興味をお持ちの方は参加してみてください。また、ワークショップや講習会のご依頼はお気軽にお問合せ下さい。


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